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ナムプリックパッポンは私こと安井秀一(Patpong代表取締役)がお世話になった人々の「縁」と「絆」のおかげで誕生しました。その一部始終を,ちょっと恥ずかしさもありますが赤裸々に語ってみました。ご一読していただければ幸いです。
人との出逢いを通じて知った“美味しさ

● 国際線スッチーのお姉さんが与えてくれた「出逢い」

まず,ナムプリックパッポンのルーツと言ったらいいのかな?! Crispy Shrimp Chili Paste(ナムプリックチェンマイ) との出逢いからお話しましょうか。

あれは2002年? いや2003年頃だったかもしれません。うちのお店(当時の店名は「珍品堂」)に,気心しれたお客さんが某航空会社国際線スッチーのお姉さんをお連れになって食事されてたんですけど,そのときにスッチーさんが…

「タイのフライトでのおみやげ!」

と言って手渡してくれた小瓶との出逢いが,ナムプリックチェンマイとの初対面でした。

ナムプリックはタイ語で「唐辛子の水」という意味らしく,実際は半練り状の味噌みたいなディップ(クリーム状のソース)です。使い方もまさにディップ感覚で,野菜にチョイ!料理にパッ!って感じで,なんにでも使える万能調味料ですね。ちなみに現地ではナムプリックチェンマイ(ドライでカリカリなんですが)でさえナムプリックで通じちゃいます。

ナムプリックパッポン/出逢い

● 美味さに一口惚れし二週間でタイへ

「なんやこれっ!めっちゃウマイわ〜っ!!」

そうそう,言い忘れてましたけど,商品ラベルでは“King Chili(キング・チリ)”こと安井秀一(やすいひでいち)は,実家が金閣寺や仁和寺の近くの京都なんです。美味しいものに出逢ったり感動したりすると,どうしても京都ゆうか関西の言葉になってまいます。苦笑。なんて余談は横に置いておきまして…

カリカリで香ばしいだけでなく,辛さの向こうから,エビの旨味,タマネギの甘み,ニンニクの香りも見事に調和し凝縮されていてウマイ!! う〜ん,おいしいものに理屈はいらん!! ただただ感激しっぱなしでした。それと,味見も何もせず,なにげない土産としてスッチー姉さんが持ってきてくれたので,へんな先入観を持たずに口にできたことが余計に嬉しかったですね。

はじめて口にしたとき,「これはスープ類にイケる!」と思ってたんですけど,俺ってね,オイシイと思ったら,うちに来たお客さん全員に味を知ってほしいって願うタイプなんですわ。ところが,これは絶対に気に入ってもらえるはずと思っても,手もとにあるのは,スッチー姉さんからいただいた小瓶入マイルドタイプ一つだけ! ほんの数十グラムしか入っていないものだったので,早くもっともっと欲しい!!という思いから,はじめて口にしてから…

なんと2週間くらいで,バンコク行きの飛行機に飛び乗ってしまいました(笑)。

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● バンコクに着いてからが四苦八苦…

そういえば,ちょうどその頃,屋台料理にハマってタイへ行きだしたんですけど,ナムプリックパッポンを日本で売ってみようとは,ちっとも思ってませんでした。ウマイものをできるだけ多くの人に食べさせてあげたい! そんなお客さんへの感謝の意味も込めて,各テーブルに置いて自由に使ってもらおうというのが最初の動機でした(※もちろん今もパッポン食堂の各テーブルに置いています)。

じつは,それまで都内の某タイ食材店にあった乾燥唐辛子を置いていたのですが,どうも味がイマイチだったので,なおさら早く欲しかったんです。なんでも「思い立ったら即行動」する動物的反射神経タイプ?!なんで,自分でもビックリするほど「早く欲しい!」と,はやる気持ちと一緒になってバンコクに着きました。

で,うちの会社名が「パッポン」というところからも察しがつくかと思いますが,バンコクの歓楽街といったらパッポンじゃないですか?! ナムプリックチェンマイのパッケージを持ってまず向かったのはゴーゴーバー(笑)!

パッケージを見せて…

「これ売ってるとこ知っとるか?」

と尋ねると誰もが…

「知ってますとも!そこのスーパーにあるよ」

と教えてくれるのですが,ぜんぜん違うブランドです。みんなブランドは気にしないようで,あっちこっち探しまくってホンマ途方に暮れました(涙)。

ナムプリックパッポン/安井秀一

● 見つけた瞬間うれしくなって買い漁り!

「もう自力で探すのは無理や」

タイに来て,お水のオネーチャンと遊びながらナムプリックチェンマイのラベルを見せたら簡単に見つかるという当初の甘い思惑は見事に外れ,今度はタイ在住十数年の友人に相談しました。

彼は日本とタイ間の輸出入業務や現地人と日本人のコーディネイトに長けた男で,会ってラベルを手渡した後,記載されているチェンマイの会社にアポを取ってくれました。で,「バンコクではどこで入手できるのか?」とたずねたところ…

「バンコクだったら東急デパートにアルヨ」

と会社の人が教えてくれたみたいです。翌日,その友人と待ち合わせしてバンコクの東急デパートへ。お目当てのナムプリックチェンマイは,チェンマイの特産品を扱う,チャイニーズ色満載でチャイナタウンに来たような?!アンテナショップに「ありました!」。

現地ではプラスティック容器に入っているんですが(日本では使用不可),店にある在庫をあるだけ買って帰り,お店のテーブルに置いて自由に使ってもらったり,友達へのおみやげとして渡していました。こんな調子で2、3回はバンコクで買い漁っていたものの,どんどんファンは増えるし,日本へ持ち帰るにも,すごくかさばって重い。

こんな「うれしい悲鳴」から「うれしい」だけを抽出して「こんなウマイもん,もっと多くの人に知ってほしい」なあと思い,次の行動に出たのは2003年秋のことです。

ナムプリックパッポン/チェンマイ

●この風味は「Made in Chiangmai」でないと出せない!!

ぶっちゃけた話いいますとね,チェンマイの工場に行ってキロ単位で大量購入したら「もっと安くなるだけやなくて輸入して一儲けできるかも?」なんて甘い期待してました(笑)。というわけで,先ほどお話しましたバンコク在住の友人に通訳をお願いして一緒にチェンマイへ行ったんです。で,パッケージの住所だけを頼りにタクシーで会社に到着すると,五十歳位の女性社長が歓迎のお出迎え。まずは工場へと案内され使用材料や作業工程などを見せてくれました。

工場での作業を見て,最初は「自分でも作れる!」と思いました。でも,いくら台湾やオーストラリアで日本酒(清酒)が作れるといっても,やっぱり日本酒は日本の米と水が一番!っていうのと同じで,「Made in Chiangmai」じゃないと本物じゃない! そんな本物志向から足繁くせっせと仕入れに通いました。

そういえば,ナムプリックチェンマイとの出逢いを取り持ってくれたスッチー姉さん,後日,探し求めてチェンマイまで行ったことに呆れてましたわ。笑。

その後は私一人でもチェンマイへ仕入れに行きました。ここの社長さんが親切で,わざわざ空港の到着ロビーまで迎えに来てくれたり,食事に連れて行ってくれたり,仕入れたナムプリックチェンマイをホテルに届けたりしてくれたりと,まるで家族のような付き合いが続きました。ちなみに,この会社の創業者である社長のおじいさまは,昔,ドライフルーツで財をなしたみたいで,今でもドライフルーツの工場が一番大きくて立派です。そんなわけで,かなり広い敷地に本社社屋と工場,そして社長の自宅もあります。また,裕福な中華系らしく車のナンバーは末広がりの「8888」ですが,チェンマイの中華系らしく,の〜んびりしているので,とっても付き合いやすいですね。

ナムプリックパッポン/チェンマイ

●厳しい日本の検疫を「うちの嫁ハン」の一言で挑戦

タイでの温かい人間付き合いができると,ますます私の店でもナムプリックチェンマイのファンが増えてきました。そんなこんなで,年に三回は,チェンマイへ仕入れに行ってました。

その頃は私が経営するレストランのお客様に「お裾分け」していたナムプリックチェンマイでしたが,あれは忘れもしない2004年4月,成田の検疫で違反扱いを受けてしまったんです。通関業者によれば三回違反すると何らかのペナルティを受けるということで,現物や使用しているオイルなど持ち帰り食品検査機関で成分を調べてもらいました。

これがまた難儀なもので,一つの成分を調べるだけで万単位の出費! ホンマ泣きました。でも,何が違反の原因なのか,粘り強く探さないと,ナムプリックパッポンは日の目を見ないし,なんのために足繁くチェンマイまで通ったのか訳がわからなくなります。

結果は,パームオイル(ヤシ油)に使われている酸化防止剤TBHQでした。この酸化防止剤は,タイや台湾,アメリカなどでは認可されているものの,日本では認可されていません。かつては日本でも使われていたようですが,発ガン性の疑いにより使用できなくなりました(※発ガンの症例はないようですが)。

なんだか大きな壁が立ちはだかってしまい,一度は面倒になってあきらめていました。そうはいっても,結婚して嫁ハンや息子もタイへ行くようになり,家族ぐるみでチェンマイの人達とますます仲良くなっていった,あるとき…

「こんなにおいしいのにどうして輸入をあきらめてるの? 中途半端はよくないんじゃないの?!」

って,嫁ハンからハッパをかけられてしまいました。苦笑。

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●タイの人達もナムプリックパッポンを全面的にサポート!

ここまで来たら後には引けないし尻にも猛烈に火がつき,まずはパームオイルの代わりに何を使うかが当面の懸案事項となりました。で,ここから先は変な誤解が生じてはマズい!ので,白羽の矢を立てたのが…

友人Tのタイ人である奥さん!!

というわけで,2009年に国際電話通訳作戦を敢行。タイ語で詳細を交渉していただいたところ,パームオイルの代わりに大豆オイルがいいんじゃないかということになりました。

それにしても人の縁や絆,助け合いは国境を越えても存在するといいましょうか。電話通訳による交渉が進み,今度は友人Tのタイ人の奥さんや子供も,私たち家族と一緒にチェンマイの社長(クンさん)の所へ同行し,発注のしかた送金方法など詳しく教えてもらいました。

クンさんは女性なので,友人Tの奥さんと同じタイ人どうし仲良くなれたというか,なにより友人Tの奥さんが懇切丁寧に私のことをクンさんに伝えてくれていたことが,ナムプリックパッポン誕生の大きな力です。

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●出逢いから十年!ようやく本格的な販売にこぎつけました!

ようやくナムプリックパッポンの輸入体勢が整い,まずは大豆オイルでのサンプルを,あらかじめ東京で検査してTBHQの有無を確認したところ問題なし。そして改めて輸入検疫検査を問題なく通過し,2011年4月,正式に輸入許可をいただきました。

出逢いから足掛け十年,ついに「ナムプリックパッポン」の誕生です!

本場のナムプリックチェンマイと異なり,ナムプリックパッポンは日本向けに大豆オイルを使用しています。エスニック系の料理にはパームオイルの香りとマッチすると言いますけど,大豆オイルを使うことで,大豆の香りが醸し出すナムプリックパッポン独自の味わいが生まれたと自負しています。

そして何より大豆オイルには,身体に良いとされる,オレイン酸やリノール酸,大豆由来のビタミンEが豊富で,唐辛子に含まれているカプサイシンも発汗や身体を温めるのに良いと言われています。そこでエスニック料理的な辛さに慣れていない方は,「ナムプリックパッポン・マイルド」からお試しください。上質な干しエビだけでなく,タマネギやニンニクを惜しみなく使った辛さは「旨味を伴った奥深い辛さ」なので,だんだんとナムプリックパッポンの虜(とりこ)になること受け合い! 

食卓で常備して炒め物やご飯にそのままパッパと振りかけて香ばしさと歯ごたえを楽しむも良し! スープや鍋物,麺類の隠し味にするも良し! 焼肉やジンギスカンのタレにエスニックな香味をプラスするも良し!

ナムプリックパッポンは「辛さの奥からほとばしる旨味」が癖になる万能調味料です。(有)パッポンの代表取締役であり,パッポン食堂のオーナーシェフである私こと安井秀一が,誇りと自信を持ち,心と愛情を込め…

一人でも多くのお客様に「おいしい」と喜んでいただけるよう,ナムプリックパッポンを末永くお届けいたします。

私自身,生まれてから約半世紀,料理人としても四半世紀を生き,ようやくたどり着いた「辛さの奥からほとばしる旨味=旨辛美味」との出逢いに感謝の気持ちでいっぱいです。

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(左)ナムプリックパッポンの「無料お試しパック」ご案内のページです
(右)各商品の詳細が紹介されている「商品一覧」のページです

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